当社でリノベーションの際に利用する床材の代表的なものにフローリング、クッションフロア、畳、カーペットがございます。それぞれの特徴をご説明します。
フローリング
床に貼る木質の素材で、単層(無垢)フローリングと呼ばれるものと複層フローリングと呼ばれるものがあります。
フローリングの特徴
フローリングのメリット
- 掃除機やシートで簡単にお掃除できる
- ダニが発生しにくい
フローリングのデメリット
- 踏み心地が硬い
- 水に弱い
- ほこりが舞いやすい
単層(無垢)フローリング
無垢材集成材を使ったフローリングです。
単層(無垢)フローリングのメリット
- 自然の素材なので、木の香りや自然の木目ややわらかい踏み心地を楽しむことができる
- 経年変化による色などの変化を楽しめる
単層(無垢)フローリングのデメリット
- 自然の素材なので、材料費が高くなってしまう
- こまめな手入れが必要
- 傷やシミが付きやすい
- 木が伸び縮みするので、夏と冬で目地の開き方が異なることがある
複層フローリング
基材(合板など)の上に0.3~2mmの板を貼ったフローリングです。
複層フローリングのメリット
- 色・デザインが豊富
- 対摩耗性・耐衝撃性・抗菌性・抗アレルゲン性など機能性に優れたフローリングが豊富にある
- 床暖房にも対応できるフローリングがある
- マンション用に遮音性能のあるフローリングが豊富にある
複層フローリングのデメリット
- 表面の単板が剥がれたり傷ついたりした場合は補修が困難
クッションフロア
塩化ビニルを用いたシート状の床材です。クッション材が裏打ちされているので、足腰に優しい素材です。
クッションフロアの特徴
クッションフロアのメリット
- 表面がビニールで耐水性に優れ、手入れしやすいため、水まわりに最適
- 住宅用では1.8mmが一般的だが、クッション性や遮音性を高めた厚めの商品も選択可能
- 価格がお手ごろである
- 印刷技術の向上で、本物の質感に近い雰囲気が出せる
クッションフロアのデメリット
- 家具を置くと凹みができてしまう
- 熱に弱く変形することがある
畳
稲藁を圧縮した藁床、ボード、ウレタンフォームを土台とした畳床に畳表と畳縁を縫い上げたものです。
畳縁には畳表の保護と、装飾の機能があります。
い草の畳について
い草畳のメリット
- 天然い草は断熱・空気清浄・湿度調整の効果がある
- 畳の香りにはリラックス効果があるといわれている
- クッション性があるので、足に優しい
い草畳のデメリット
- 変色しやすい
い草以外の畳について
畳には天然のい草以外にも和紙や樹脂畳などの種類があります。
い草以外の畳のメリット
- 変色(畳焼け)しにくく、真新しい畳の美しさが長持ちする
- カビやダニの発生を抑える処理がされており、発生率が低い
- 汚れがつきにくく、シミもつきにくいのでメンテナンス性がよい
- 畳表のカラーを楽しめる
い草畳以外のデメリット
- い草のような香りや触り心地がない
- 天然い草のような素材感がない
畳全般について
畳の交換の目安
畳は3~5年を目安に裏返しや表替えをすると、土台が長持ちします。
以下の症状が気になり始めたら裏返しや表替えを行いましょう。
- ・畳の表面がささくれてきた
- ・濃い茶色に変色してきた
- ・畳が凹んできた
- ・畳と畳の間に隙間が空いてきた
- ・シミが目立ってきた
畳の大きさについて
畳は地域によって大きさが違います。それぞれの地域で呼ばれる大きさの呼び方と実際のサイズについてまとめました。
京間(本間)
地域
京都を中心に関西方面
サイズ
191×95.5cm
六一間
地域
山陰地方
サイズ
185×92.5cm
三六間(中京間)
地域
名古屋、岐阜、福島、山形、岩手、北陸、沖縄の一部
サイズ
182×91cm
五六間(江戸間)
地域
関東、三重、その他全国的
サイズ
176×88cm
団地間(公団サイズ)
地域
全国的
サイズ
170cm前後
カーペット
30~40年前に一般的だった床材です。
天然繊維(ウールなど)や合成繊維(ナイロン、ポリエステル、アクリルなど)を素材にした織物で織り方によって強度も異なります。
カーペットの特徴
カーペットのメリット
- 現在のカーペットはダニ対策・汚れの対策をしたものが多くなっている
- タイルカーペットの場合、夏は取り外し、冬はカーペットと使い分けることができる
- 保温性、吸音性に優れている
- クッション性があるので足に優しく、滑りにくい
- 高級感がある
カーペットのデメリット
- 昔のカーペット素材だとダニが発生しやすい
- 汚れたら落ちにくい
- 夏は暑い
- 家具のあとが残る