2018/03/31
「中古のマンションを買って、リノベーションをしたら、自分が考えていた理想の部屋ができる。」
そのように考えることは自然なことだと思います。
しかし、物件をリノベーションすることは、メリットばかりとは限りません。
今回はそんな中古マンションをリノベーションする場合のデメリットや注意点とその対策について書かせていただきます。
マンションの部屋のリノベーションにて発生するデメリットは大きく2つに分かれます。
すでに手が加えられているため、以下のようなデメリットによって、自分が考える理想の部屋になりにくい場合があります。
材料費が抑えてリノベーションの費用を抑えるというと良さそうな印象もありますが、実際は安い材料を使用して販売時の価格が上がらないようにしているなどの狙いがあります。
水回り(台所、トイレ、お風呂)などもあまり変えられていない場合は、リノベーションをしようとすると、壁や床も取り換えないといけなくなるなど、その他の部分にまで影響が出るためデメリットとなります。
また、これからリノベーションをする部屋の場合も、こうしたいと理想の部屋があっても間取りや広さなどの制約、マンションの規約があってできない場合があります。
ローンを組むかどうかを抜きにしても、リノベーションには工事費、家賃、工事期間中に住む部屋の家賃など、いろいろ費用を支払う必要があるため、しっかりと資金を計算した状態でリノベーションをした方がいいと思います。
リノベーションは、ただ部屋をきれいにしたり、使いやすくするためでなく、自分が本当に住みたいと思う部屋にすることが大切です。
ただ、コスト面から理想の部屋として思い描いたことが全て実現できるとは限りません。
そのため、キッチンならキッチン、リビングならリビングなど、ここだけは絶対にリノベーションしたいという部分ははっきりと決めておくと、計画も立てやすくなります。
リノベーション済みの中古マンションでも、これからリノベする中古マンションの場合でもランニングコスト(マンションの管理費、修繕費など)が高くなっている場合があります。
ここまで、中古マンションをリノベーションするデメリットについて書いてきましたが、メリットとしてはどんなものがあるのでしょうか?
中古マンションをリノベーションするメリットとしては、新築のマンションを購入するよりも費用を抑えられる場合が多いという点が一番大きな点です。
新築の場合は、間取りなどが決められていて、ありきたりの間取りとなっていることが多いです。
一番流行している間取りかもしれませんが、それでも、自分が住みたいと思うかどうかは別ですので注意が必要です。
これはこれまでの経験から来る感覚ですが、一度リノベーションしてから、だいたい10年くらいで次のリノベーションのサイクルがやってきます。
部屋の老朽化といったこともありますが、どちらかというと自分自身のライフスタイルの変化や家族構成の変化などが要因となって、リノベーションを考えるようになります。
一度のリノベーションで、その後ライフスタイルの変化などもも考えているとは思いますが、どのように変化するか分からない部分もあります。
費用の面なども考慮して、もともと想定していたリノベーションが3ヶ所あったとすれば、2ヶ所しかできなかったとしても、10年後に、もう一度検討して、リノベーションしてみるのも1つの方法です。
中古マンションであっても、デメリットはあります。
理想の部屋にするために、しっかりと考えていても、いざ工事を開始してからできないことが分かったりすることもあります。
また、リノベーションは当初の想定以上に予算がかさむ傾向があるため、注意が必要です。
そのため、リノベーション業者と話し合って、対応策を考えておくことや、リノベーションする場所の優先順位を決めておき、予算との兼ね合いでどこまでやるかを考えておくが大切になってきます。
人の生活は10年程度で大きく変化するため、10年後のライフスタイルのことも、20年後のことも視野に入れて、リノベーションも10年単位くらいで見ておく方が無難です。
リノベーションするマンションなどは、建物自体も古くなってくるので、できる範囲でリノベーションをし、10年後にできていない部分のリノベーションが本当に必要かを判断してみるのも良いかと思います。
また、リノベーションしたマンションを売る場合、次に住む人がその部屋を住みやすいと思うかどうかで、その部屋の資産価値は変わってきますので、まずは自分自身や一緒に住む家族にとって住みやすい部屋を考えることが一番の対策です。
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