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部分的なリノベーションでは損?中古マンションの間取りを変えるコツ

 

リノベーションする中古マンションの間取り図

「中古で買ったマンションをリノベーションするなら間取りも変えたい!」
「マンションをリフォームすれば間取りは自由に変えられる?」

 

マンションの部屋をリノベーションするなら、間取りから変えてオシャレで使いやすい部屋にしたいと思われる人も多いと思います。

しかし、間取りを変えるとなると、かなり大掛かりな工事が必要な感じがして、どこまで自由に変えられるかが分からないという人も多いのではないでしょうか?

実際に、間取りを変えるときは、制約になることがたくさん出てきて思い通りにリノベーションできない場合があることも事実です。

そこで今回は、一戸建てに比べて制約が多い、中古マンションの間取りを変えるリノベーションについて書かせていただきます。

 

マンションのリノベーションで間取りを変えるときに要望が多い4つのポイント

住みやすい部屋というのは人それぞれありますが、リノベーションする場所や変え方にも流行りがあり、以下の4つのご要望が多い傾向にあります。

 

  • 対面キッチンにして大きなリビングダイニングにする
  • 和室を洋室へ変えるリノベーション
  • 間仕切りを入れて子供部屋を2部屋に区切る
  • 収納スペースを増やす、広げる

 

部屋を広く見せたり、住む人のライフスタイルの変化によって必要となったり、とリノベーションをする理由は様々ですが、どのリノベーションも間取りを変えて使いやすい部屋するという点では同じです。

 

対面キッチンにリノベーションする

リノベーション前の壁付キッチン

対面キッチンは、料理や洗い物をしながらでもリビングにいる家族などとコミュニケーションがとりやすいため人気があります

築年数が20年以上の中古マンションでは、キッチンは壁付タイプかL字型が多いこともあり、その対面キッチンに変えたいというご要望が多いです。

しかし、お部屋のリノベーションの中でも、キッチンのリノベーションは難しく、なかなか思い通りにいかないこともあります。

例えば、対面キッチンにしたいと思っても、水道管やガス管などの配管の位置によっては配管を動かすことができず対面にできなかったり、キッチンやリビングの広さによっては、テーブルを置くと他のスペースが確保できなくなることもあります。

お客様の中にはキッチンの大きさなどを調べて来られる人もいますが、配管のことやレンジフードがいるかどうかなど、調べても分からないこともありますので、実際に工事を始めてからキッチンが入らないということにならないように、事前に業者に確認した方が良いと思います。

また、「水回りをきれいにしたいけど、どうしたらいいか分からない」というお客様も多く、費用をなるべく安くしたいと言われることもありますが、20~30年先も同じキッチンを使うことを考えると、費用の安さだけで選択しない方が良い場合もあります。

キッチン以外のガス管などの延長や配管の変更などで電気・ガス・水道の工事に加え、大工さんの費用もかかるなど、費用が膨らみやすいので、そのような場合には、お部屋の広さやお客様の当初のご予算では対面キッチンが難しい旨を、具体的にイメージできるように説明しています。

 

和室を洋室へリノベーションする

リノベーション前のマンションの和室

もともとあった和室をフローリングの洋室に変えたいというご要望もよくあります。

また、和室で区切られていた部屋の壁を取り払って、1つの大きなリビングにしたいと考えられてる人も多いです。

しかし、この和室から洋室へのリノベーションも自由にできるところとできないところがあります。

特に、梁がある和室は、梁があるところで部屋を割る必要があるため、1つの大きな部屋にできず、当初想定していた間取りにできなくなり、計画を変更することもあります。 

 

子供部屋を2部屋にリノベーションする

間仕切りで分ける前の子供部屋

3LDKのマンションを4LDKの間取りに変更する場合、大きな子供部屋を仕切って部屋を2つにするリノベーションを考えられる人もいますが、これは子供が大きくなったため、1人1部屋ずつにしたいと考えられてのことです。

このリノベーションは、子供2人で使っていた10畳くらいの部屋を2つに割って、それぞれの部屋にするためで、壁を1枚部屋に通すだけなのですが、ここにも制約があります。

それは、壁の中央に窓がある場合や、子供部屋を床暖房にしていた場合です。

壁の中央に窓があると、間仕切りの壁を真ん中に通すことができず、きれいに部屋の半分のところで割れなくなってしまいます。

また、床暖房の場合は、床にビスを差せないため、壁が作ることができず、床暖房を外そうと思うと、床を全部取り替えることになるため大掛かりな工事になってしまいます。

壁の代わりに、建具で間仕切りをすることもできますが、部屋が広いと、その建具だけでも50万円くらいかかることもあり、費用が膨らんでしまいます。

また、壁で間仕切りを作る場合でも、壁の素材を石膏ボードとベニヤのどちらにするかも重要です。

石膏ボードの場合、後から棚板を取り付けたいと思っても石膏ボードがもろいため、下地を入れるために追加で費用が発生します。

一方、ベニヤの壁の場合は、ビスが打てるため、そのまま棚を壁に取り付けることができます。

その分、ベニヤの方が石膏ボードに比べて費用が高くなってしまいますが、趣味でDIYをされる人なども最近は増えていますので、リノベーション後にどのように部屋を使うかをイメージをして素材を選ぶことが大切です。

 

収納スペースを増やすリノベーション

リノベーション前の収納スペース

収納を増やしたいという要望もまた多いです。

築年数が経過しているマンションの場合、収納そのものの数が少なかったり、奥が深い押し入れが多く、使い勝手があまりよくありません。

リノベーションを行う事で、その押し入れの中に棚板を付けたり、洋服をかけられるようにすることもできます。

また、ウォークインクローゼットも人気がありますが、部屋の広さとの兼ね合いがありますので、十分に検討が必要です。

 

部分的なリノベーションで間取りを変えるのは難しい

マンションの部屋のリノベーションに悩む夫婦

マンションの部屋の間取りを変える場合、フルリノベーションを行うことをオススメします。

和室一部屋だけをフローリングにして、間取りは変えることもできますが、以下のような場合、うまくリノベーションできなかったり、想定外の費用が発生する場合があります。

 

  • 壁を外した分、補強を入れないといけない
  • コンセントなどの配線が壁の中を通っているために壁を取れない
  • 床が面一(つらいち)にならなかったり、色の違いが目立つため見切り材を入れないといけなくなる

 

さらに、壁も建具や枠を取ってしまうため、クロスの張替えや壁を壊さないといけなくなったり、壁の上の建具も取るとなると、天井も触らないといけなくなるなど、結局その部屋だけでは収まらなくなる場合があります。

畳をフローリングにする程度であれば、部分的なリノベーションでも十分に対応できますが、壁を取ったり、大きく間取りを変えるような場合はフルリノベーションを考えられた方が良いかと思います。

 

まとめ

フルリノベーション中のマンションの部屋

このように、リノベーションでマンションの部屋の間取りを変える場合には、変えようと考えている部分以外にも工事しなければならないところが出てくることはよくあります。

特に水回りや配線があるところは、周囲の壁や床などもやり替えが発生することがあるため、部分的なリノベーションを何度も行うよりも、部屋全体のリノベーションを1度行う方が費用も抑えられるためオススメです。

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